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所有者不明土地のこと [街・不動産]

久しぶりの更新。空き家とともに問題となっている所有者不明土地について、現状を知る機会がありました。

所有者不明土地は、相続登記をしないまま相続が繰り返され、本当は多数の相続人がいるはずなのに実態が分からない、もしくは、分かっても多くの相続人の所在が不明で探せない、等の理由から売買や賃貸が出来ず、利用が出来ない土地のことです。多くは山林や原野で、所有者不明のままでも支障なく永く来てしまったケースがほとんどです。原因として、登記が義務でないため登記する必要性を感じなかったり、相続登記により共有になるのは複雑で煩雑なので避けたい等があります「国や自治体に寄付します」と申し出ても、原則「No」となっていることもあり、全国的に増えていて、九州とほぼ同じ面積が該当しています。

現時点では、公共用地の取得時に所有者不明により土地活用が出来ないことがメインです。東日本大震災の復興で高台の未利用地を活用しようとしたときはじめて直面したということも挙げられています。ということは、公共事業がない限り所有者不明土地は支障なく増えていくことになりますね。。

最近では、首都圏近郊の開発分譲地でも見受けられ始めていて、管理されないため草が生い茂り周辺環境を悪化させていたり、がけ崩れ等災害の危険があったり、と、街で暮らす人々にとって「遠い」問題と思われていた所有者不明土地が、「遠くない」問題とも実感した機会でした。

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