キラキラネームと不動産 [街・不動産]
マンション名から、建設された時代を連想することがあります。
現在、売買市場に出ているマンションで最も古いのは、1960年代前半に建設されたものです。名まえはシンプルに「~マンション」や「~コーポラス」が多く、定冠詞(?)のように「ニュー」や「グランド」の付いたマンションも多く見られます。1964年の東京オリンピックも契機になりました。
その後のバブル期の頃に建設されたマンション名には、高級感、プレミアム感のある「パレス」「メゾン」「プラザ」「ヴィラ」等が見られます。英語だけでなく、フランス語の「メゾン」、ラテン語の「カーサ」も付けられているところにも時代の高揚感を感じます。
そして、最近はというと、「グリーン」「パーク」「ガーデン」「フォレスト」等が多く見られます。「都心のなかの自然こそ贅沢」が主流なのでしょう。高級感はどんどん進んでいるのですが、それが「自然」へも向かっているという感覚です。
キラキラネームはその時代の「願望」を表す鏡とも言われています。マンションの名まえも同じようなことが言えるように思いました。