相続税路線価 [あれこれ]
先日、相続税路線価が公表されました。毎年1月1日時点の土地の価格(㎡単価)で、価格水準としては公示価格の概ね80%です。以前は前年の7月1日時点を評価時点として、公示価格の概ね70%という時期もありました。
路線価は相続時の土地評価のための制度です。改正により、平成27年1月1日から基礎控除額が引き下げられました。(5,000万円+1,000万円×相続人数⇒3,000万円+600万円×相続人数)
「平成27年分の相続税の申告状況について(国税庁)」によると、相続税の課税対象割合は、それまでほぼ4%だったのが8%に倍増しました。相続財産の構成比では、土地38%、現金・預貯金30%、有価証券15%・・で、土地の割合は減少傾向、現金・預貯金の割合が上昇傾向にあることがわかりました。なお、これらは全国の状況ですので、地価の高い都心部では課税対象割合も土地の割合ももっと高く、課税対象割合は15%、土地割合は50%、とも言われています。